イェヌーファの立ち稽古


紅葉の便りが聞かれる今日この頃です。どこかへお出掛けになりましたか?

台風後も、秋雨前線に泣かされ、運動会やお出かけの計画をしていらしたかたは
予定が大幅に狂ってしまわれたことでしょう。

でも、本格的な冬の訪れの前に、遠出は無理でも、さわやかな秋晴れの日には、
ウォーキングぐらいはしたいですね。
赤くあざやかに咲く彼岸花、風に揺れる萩、コスモス、きんもくせいの香りに
ふと足をとめたりして・・・・あんなに暑かった夏が嘘のようです。


「イエヌーファ」の練習は1011日にアンサンブルの音楽最終稽古で、12日、
顔合わせのあと、いよいよ立ち稽古が始まりました。

今のところ、日曜日は休みですが、他は毎日2時〜5時、6時〜9時の立ち稽古
となっています。

実際に演出するのは、デッカー氏ではなくて、彼の助手のザウアー氏がやります。
日本側からは以前私が「魔笛」をやった時に演出した高岸未朝氏です。
このオペラは三幕ものです。
一幕から少しずつ繰り返し進められています。
一週間たちましたがまだ、一幕の最後まで行き着きません。

日本語の通訳を通しているので、余計に時間がかかるのでしょう。
ザウアー氏は時差ぼけにもめげないで、すごくテンション高く、
休みも余り取らずになさっています。
演出の仕方がとても細かく丁寧です。しかし細かすぎて、自由がないと、
ぼやく人、様々です。

ダブルキャストになっているので、人のを見ていると出来そうに思えるのですが、
実際音楽が鳴り始めて、動くと音楽が崩れるし、指揮ばかり気にしていると、
動けないし、てんやわんやです。
私の役は、イエヌーファのおばあさんです。
もうお年頃のイエヌーファの祖母ですから、75歳くらいの設定です。
しかし、現代のお年寄りは元気なので90歳ぐらいを想定してほしい
といわれました。
歩き方を散々直され、でもいまだにうまくいきません。
ヨタヨタ歩き、しかし、威厳をもって・・・・むずかしい!

来週は衣装合わせもあります。ベルリンで作るということで、
早々と今年の
1月に採寸してデータを送ってあるのです。
あれから10ヶ月、近頃、ちょっと太ってしまっているので、困ったわ!
これからのハードな練習に耐えられるように、ダイエットはしないほうがいいし・・・・
本番を迎える頃には少しスリムになっている事を期待しましょう。